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同居人がワンニャンランドのチケットをくれたのでふたりで行くことにする。


歩くことと、雨にふられるかもと犬猫に会うということで、楽な格好をすることになった。足元はどちらともスニーカーで、私は黒地に白の水玉のワンピース(まるがちゃんと等間隔に並んでるやつ)と、丈の短いモカのコートにした。ワンピースは昨日買ったばかりのやつだったが千円だったし久し振りの遠出だったので、一ミリも葛藤せずに着た。同居人はデニムのズボンと黒いワイシャツと、米津さんのライブで買った脊椎くんパーカーを着てきた。


特急電車で駅弁を食べることだけ決めていたので、上野のエキュートでうろうろする。味噌カツと駅弁〜! という見た目の鰻弁当と、もう一個見つけた鰻弁当と迷って、最初に気になった鰻弁当に決める。『この胸いっぱいの愛を』のせいで、駅弁を見るたびにこれあたためられる紐ついてるのかな、と思ってしまう。同居人は野菜がやたらと好きでサラダに目がないので、オニオンとサーモンのサラダも100グラム買う。おやつも買いたかったけどお弁当選びに時間を使いすぎてしまったので諦める。同居人は押し寿司とシュウマイと、緑茶のペットボトルを買ってきて、「この緑茶あんまり見たことないやつ!」と嬉しげに報告される。

同居人はちゃんと何に乗るべきか分かっていたけど私は完全に勘違いしていたので、めちゃくちゃ余裕顔をしてしまいホームまで走る羽目になる。特急券を改札に通してないことに気づいてあーとなって、階段を駆け下りながら駅員さんに相談して駄目だったら買い直そうと話し、そのまま乗る。特急電車はがらがらで、座るところはすぐに見つかった。

駅員さんが車両に来て、前のお客さんの切符をぱちんと切っていたので、もしかして特急券は今から使うのか? と期待したが、駅員さんは私達の席はスルーして後ろの車両に行ってしまった。到着して、改札で切符の使い方を間違えたことを伝えると、駅員さんが入れ損なった特急券をきちんと使ったことにしてくれた。

ワンニャンランドまではバスで行った。そこまで乗ったのは私と同居人のふたりだけだった。細い道が多く、これバス通れるのかな、と心配していたらふれあいロードという看板の出た道に入り、「えっ車と?」と口走って同居人に爆笑される。バズってるツイートのリプ欄に貼られる画像じゃん、と言い合って一頻り笑う。バスの運転手さんは気さくな人で歓迎されてるような気持ちになり、はしゃいだ顔をしてからバスを降りた。


茨城は雨が降っていた。ワンニャンランドは楽しかった。どの犬が一番早くボールを捕まえられるか、みたいなイベントをしていて、賭け金がわりのピンクの犬のストラップを買って、3番の子を選んだら優勝した。

ゴールデンレトリバーの、ボールが好きそうな子だった。その子の名前は忘れてしまった。おいしそうな名前だった。

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