12-24
今乗るとバラバラで補助席ですが大丈夫ですか? を運転手さんに多分言われたのだけどバラバラか補助席です、に聞き間違えて補助席で全然大丈夫です! という気持ちでバスに乗ったので前後で補助席になってしまった。移動時間は一時間ほどで後ろを向いて話したりする訳にもいかないのでどうする……となり、真後ろの同居人に「あと50分くらいある」「一緒にできることないかな」とLINEをしたら「リレー小説しようか」と返ってきたので「いいよ!」と答える。筆が乗るとこまでというルールを同居人が決めて、私は制限時間五分で交代、というルールを付けた。書き始めたら私が無理だったので制限時間は十分になった。同居人がシャーマンさんをめちゃくちゃドスマートにかっこよく書いてくれるので大好き……となり、かなり綺麗なパスが回ってきてリレー小説がきちんとおちたので、更に気分がめちゃくちゃ良になった。
長崎はすぐに弱い雨が降り始めて、ホテルの順番待ちの時間の隙にトランクから折り畳み傘を引っ張り出すことになった。傘と財布とハンカチと携帯、チョコレートの包み紙みたいな平たい緑の荷物お預かりのプレート(番号が一つずれてたらイナフだったので惜しかった)を鞄に入れてハウステンボスに向かう。五年前に行ったときは初夏だったからぴかぴかに晴れていたけれど、今回は崩れかけの天気で全体がグレーがかって彩度が低く、オランダっていうかロンドンっぽいねと同居人に言った。朝ごはんも空港の空弁も食べそこなっていたので(私はいい感じのパン屋を見ると近寄ってしまうので残り十分でハウステンボス行きのバスですみたいなときにめちゃくちゃ食べにくそうなクリーム量の苺のマリトッツォを買い始めてしまいやや揉めた)、中に入って一番にごはんが食べられる場所を探す。私は小ぶりのたこ焼き(外側がかなりカリッカリに焼かれ? 揚げられ? てたので最高だった)と串焼きのハーブソーセージ、同居人は五島うどん(きつね)を食べた。一口もらった五島うどんが美味しすぎてこっちでもよかったな……と思う。
ぽつぽつとした雨の中を傘を差したり閉じたりしながらてろてろ歩き、私は花屋さんやら雑貨屋さんやらを見る度入りたがって、アトラクション類を通り過ぎるばかりだったので何かやろうということになり、同居人がVR系のやつを選ぶ。近くにいたカップルの女の子の方が、六十分も百分も大して変わらん、と言い放って迷いなく私たちの列にきたのでにこにこする。同居人は朝から結構うとうとしており、ここら辺でいよいよぐらぐらし始め、私も眠くなってきたのでホテルで一回寝ようとなって列から離脱する。帰りがけ、同居人が自宅用の赤とピンクとグリーンの紅茶缶とチーズケーキを、私が食べ歩き用のチーズフィナンシェを買う。
ホテルは二階建ての貸切コテージで、中のドアが全部ミントグリーンだった。ツインの寝室が二個あって、いや寝室多、とウケてしまい、結局夜ちゃんと寝る時用と昼寝用で分けて両方とも使うことにした。ベッドに寝転んだらなんかめちゃくちゃに贅沢な時間の使い方してるな、とめちゃくちゃ嬉しくなってしまい、今旅行で一番最高かも、と思った。
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