9-11

じゃんけんをしたら同居人が買ったので、夕方に寿司を食べるのに外に出たら、下から10センチくらいの位置にあった月が二度見するくらい大きくてびっくりした。家のすぐそばにある回転寿司はかなり混んでいて、ボードに名前を書いてからマツキヨに柔軟剤と食器用洗剤を買いに行った。同居人に口内炎ができていて、口内炎パッチを切らしていたのでそれを買い、チョコパイとクッキーも買う。寿司屋に戻るとかなり人が捌けていた。同居人が100円のガチャガチャを回して、白イルカらしきスタンプを引いてマツキヨのレシートの裏面にぺたぺたと押して群れにしていた。西京漬けの炙りえんがわと抹茶のクリームブリュレが美味しかった。お腹がいっぱいになったので、腹ごなしに散歩して帰ろうかという話をしていたのだけれど、月がかなり良かったので、水筒を持って近くの公園に行くことにした。帰ってお湯を沸かしている間に洗い物をし、同居人がミルクティーを淹れて、サーモスとガラスボトルに詰めてくれる。レジャーシートを持っていこうかと物置部屋を見に行ったら、ウーパールーパーのレジャーシート入れが既に空になっている。部屋に戻ってミルクティーとチョコパイと財布とシャツをリュックに入れる。同居人がipadにkindleの上遠野作品をDLし直していて、私ももう一台のipadを借りて同じようにし、そちらもリュックの中に入れた。ざっくりしたニットをワンピースの上から着て外に出る。

野球やサッカーとかもしたりしている公園はやや広く、私はベンチに座ろうかと思っていたけれど、同居人は軽くベンチを検分してからさくさくと広場の方へ行った。花火をしている男性二人組と、何かボールの練習をしているらしい人がいる。真ん中くらいからちょっと端に寄ったくらいの場所にレジャーシートを敷いて、その上に座った。最初はサンダルを履きっぱなしにしていたけれどすぐに脱いで完全に寛ぐポーズになる。同居人が光る腕輪買ってくればよかったと言うので、ペンライト持ってくればよかったねと返す。星空を見ながらてろてろと話していると公園の外周に光る犬が見えて、光るのいいよねえという話をしていたらそこからそこそこ離れた外周上にまた光る犬が現れて、また来たと思っていたら広場の方に光らない大きい犬ものすのすと入ってきたので、犬の大三角形だ……と興奮したら、同居人が大三角形に点を付けて犬三角形にしちゃうか…と言った。光らない犬が寄ってきて、歓声を上げてワシャワシャと撫でる。同居人は最近ますます犬に夢中なのに、犬を飼ったことがないためうまい触り方がわからないらしく、控えめにそっと撫でた。

kindleでロスト・メビウスとヴァルプを読みながら、長谷部京輔の話をする。そろそろ帰るか、となって時計を見たら3時間経っていた。チョコパイとクッキーは結局食べないままで冷凍庫に仕舞った。良い夜だねと言った。