2025.02.15 08:49矛盾の合わせ鏡、あるいはマジック・ミラーが割られるとき「『あらゆるものを嘲笑うのが悪魔ならば、悪魔自身を嘲笑うものは、なんと呼べばよいのだろう?』」「またなんか、よくわかんないことを……なによそれ? なぞなぞ?」「まあこれは吾輩じゃなくて、とある作家の言葉なんだが。君だったら、そいつのことをなんと呼ぶかい? クズっち」「いや、ていうかそれ、まず前提からおかしいんじゃないの。あんた、前に〝悪魔には自分というものがない〟とか言ってたじゃん。それがないって...
2025.02.02 16:12事情聴取来たな 彼女だいくぞギノルタ 話を聞こう待てまさかそのナリのままか?いくらなんでも怪しすぎるだろう 常識的に考えろ?怪しいもなにも…我々が怪しいのはその通りだろう何か訂正の必要が?…?…???(いちゃもんをつけただけのつもりでまさか本当にそのまま行こうとしているとは思わなかった)? ?なにかおかしなことを言ったか?一定の距離を取らせた
2025.02.02 09:41今度はふたつどころじゃなく(れめしし) お邪魔しまーす、と軽やかな声で一番に真経津が上がり込んだ。村雨、天堂と続き、最後に叶。玄関の鍵を閉めて振り返ると目の前に何かが突き出されていて、獅子神は危ういところで仰け反って避けた。文句を言おうと視線を上げれば、長い腕の先で叶が小首を傾げてみせた。「これ敬一君にあげる。オレからな〜」「ああ?」 赤地に白いハートマークが散った、銀紙に包まれたハート形。細い棒が付いているから、キャンディーか、それ...